ゲームアニメーションの種類

映画製作者やビデオゲームデザイナーが出すアイデアの裏には、必ずそれを現実化するアニメーターの存在があります。皆さんは、彼らがどのようにカラフルなキャラクターたちに命を吹き込んでいるのか考えたことはありますか?

そんな方のために、ここではエンタメ業界から医療業界まで、様々な業界で利用されている4種類のアニメーションをご紹介します。 

2Dアニメーションは過去のものではない

映画やゲームのシーンやキャラクターは、依然として2Dを用いて多くのアニメーションが作られています。20世紀には、2Dが一般的なアニメーションとして多く利用されていましたが、1990年代に3Dも作成されるようになりました。

以前の2Dアニメーションは、紙に描いた絵を写真に取り、透明なアセテートシートの上に載せて制作されていました。現在の2Dアニメーションは、コンピューターで制作されています。

3Dモデルの方がより魅力的ではありますが、今でも様々なクリエイティブ業界で2Dモデルが使われています。たとえば、日本のアニメは2Dが圧倒的に多く、ビデオゲームや漫画も同様です。

しかしながら、現在2Dアニメーションはその大半がテレビで使われています。「シンプソンズ」や「サウスパーク」といったヒットシリーズの他にも、多くのマンガが2Dアニメーションで映像化されています。その中でも特に人気があるのは、「NARUTO」、「ワンピース」、「ドラゴンボールZ」といった作品です。 

3Dコンピューターアニメーション

3Dアニメーションは、粘土のモデルを使って作ることもできますが(オリジナルの「ゴジラ」はこの方法で撮影されました)、市場を席巻しているのはコンピューターが生成した3Dモデルです。事実、3Dアニメーションは世界中の学校で最も人気のあるコースとなっています。

画像が3次元でレンダリングされ、アニメーターの指定通りにアニメ化(これはラテン語で魂を意味し、文字通り「命を与えられる」という意味になります)されます。たとえば渋谷のゲームセンターに出かけていって、このアニメ手法以外で作られた作品を探すのは不可能でしょう。

モーションキャプチャー

ゲーマーの方なら、モーションキャプチャーという言葉を間違いなく聞いたことがあるでしょう。この特殊な3Dアニメーションの手法は、実写のようなキャラクターの見た目や動きを実現したいデベロッパーによって利用されています。基本的には、着用者のあらゆる動きをキャプチャーする特別設計のスーツを俳優やモデルが着て制作されます。映画では、架空の生物が登場する場面などで、ビデオゲームではバーチャルな世界を驚くほどリアルなものにするためにモーションキャプチャーが使われています。

CGI人気の高まり

コンピューター生成画像(CGI)も、大作映画やビデオゲームの代名詞的存在です。3Dアニメーションとは異なり、CGIが開発されたのは1990年代で、アニメーション業界では新しい存在です。

当時は、ストップモーションアニメやクレイアニメーションがアニメ制作の手法としては圧倒的に多数派でした。現在では、リアルなライティング、ビジュアルエフェクト、リアル(あるいは超現実的な)な物理法則など、数々の特徴を持った3Dアニメーションを生成するために特殊な3Dプログラムが利用されています。

ゲームや映画の他にも、CGIはインテリアデザイン、医療、建築、ビジネスなど、幅広く利用されています。CGIを用いたアニメの中で特に印象的な作品には、「ハイスコアガールⅡ」、「BEASTARS ビースターズ」、「ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン」、「ドロヘドロ」、「プロメア」などがあります。

現在では、2Dおよび3Dアニメーションが最も一般的です。しかし、モーションキャプチャー技術やCGIも、世界中のゲームや映画のファンたちを楽しませるために幅広く使われています。