ゲームアニメーションの世界に飛び込むにはどうすればいい?
ゲームアニメーションはエキサイティングなだけでなく、アニメーターは優れた能力があればそれなりの収入を得ることができます。これをお読みの方でゲームアニメーションの世界に飛び込んでみたいとお考えの方に、今回は頭に入れておくべき6つのことをご紹介します。
アニメーターの仕事とは?
この仕事の秘密について学ぶ前に、アニメーターの仕事とは何か正確に知っておくべきです。簡潔に言えば、アニメーターの主な役割は無機質なオブジェクトや3D生成されたキャラクターに命を吹き込むことです。
そう聞くと単純に思えるかもしれませんが、アニメーションには様々な種類があるため、たとえば1人のアニメーターがCGIと2Dの両方で高いスキルを身につけるのは難しいのです。とは言え、用語や手法には多くの共通点があります。
ストーリーと脚本
ビデオゲームアニメーションを作るための第一歩は、しっかりとしたストーリー、つまりプロットラインを作ることです。プレイヤーは退屈なものではなくエキサイティングなストーリーを求めているので、ストーリーが良くなければゲームの売上は伸びません。
アニメーション制作を始めるにあたっては、ストーリーを完成形とみなして制作を始めるべきです。なぜなら、ゲームのプロットを制作途中で変更すると大きなコストがかかるからです。また、最初にストーリーラインをキャラクターの会話を含めて脚本にしておくということも忘れないようにしましょう。
モーションアニメーターはキャラクターの台詞に合わせてアニメーションを作れるように、各キャラクターの台詞を覚えておく必要があります。興味深いのは、日本のゲームスタジオが自社でアニメーターを採用していないため、アニメーションにおけるキャラクターの口の動きが台詞とうまく合っていないことが多々あるという点です。
コンセプトアートとストーリーボードの作成
脚本が最後まで完成したら、次はアーティストが輝く番です。開発元の委託を受けてアーティストはスケッチなどのコンセプトアートを作成しますが、これが後にファンたちにとって大きなお宝になります。ゲームのストーリーボードが完成したら、今度はアニメーターが主役になります。
アニメーションの6ステップ
一般的に、キャラクターアニメーションには6つの具体的なステップがあります。中でも最も手間が掛かるのが、ゲームアニメーションです。リファレンスビデオの撮影、キーポージング、ブロッキング、スムージング、そして対象に命を吹き込む、というのがこれらのステップの内容になります。
アニメーションソフトウェアの力を借りる
世界最高のアニメーターでも、適切なソフトウェアを使わなければ、ほとんどできることはありません。優れた3Dモデリング用ソフトウェアを見つける最善の方法は、とにかく数多くのプログラムを試してベストなものを探すことです。
金銭的なことに関して言えば、高額だからと言ってそのソフトウェアが素晴らしいとは限りません。「Blender」と「Maya」は、指定されているライセンスがあれば無料で使えます。
アニメーションの12原則を知っていますか?
最後に、野心的なアニメーターは1930年代にディズニーのアニメーターたちが定義したアニメーションの12原則を知っておくべきです。
この原則とは、潰しと伸ばし、予備動作、演出、逐次描きと原画による設計、あと追いの工夫、両端詰め、運動曲線、副次アクション、タイミング、誇張、立体感のある絵、訴える力です。
ここまで6つのポイントでご紹介したように、ビデオゲーム制作の各過程の真の目的が分かっていれば、良いアニメーターになるのは難しいことではありません。